他の手術と同様に、脊椎手術にも下記の諸問題が起こる場合があります。
- 麻酔に伴うこと
- 周辺の神経、血管、組織の損傷
- 深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)/肺動脈塞栓症(はいどうみゃくそくせんしょう)
深部静脈血栓症は、飛行機などで長時間足を動かさないでいると発症するエコノミークラス症候群(旅行血栓症)と同じものです。 下肢の静脈に血の塊(血栓:けっせん)ができて血流が悪くなり、下肢がむくんだりふくらはぎが痛んだりします。 この血栓が何かの拍子にはがれ、血流に乗って肺の血管をふさいでしまうのが肺塞栓症です。 肺の血管がふさがると、呼吸困難や胸の痛みを感じるようになります。時に取り返しのつかない重篤な症状を引き起こす可能性があります。 予防のために、手術中から術後にかけて、一定の時間をおいて下肢の血管を圧迫する装置を装着したり、あるいは血栓をできにくくする薬剤を投与したりします。 また、弾性ストッキングを着用する場合もあります。 患者さん自身でできる予防法としては、足首の曲げ伸ばし運動があります。
深部静脈血栓症/肺動脈塞栓症
- 感染
- その他、手術中の予測不可能な出来事に対して医療処置が必要になることがあります。